リンパ浮腫の患者様が最も避けたい症状です。
難しい漢字ですが、「ほうかしきえん」と読みます。
「蜂窩」とは蜂の巣のことで、患部の組織を標本にすると、そこに残っている好中球が蜂の幼虫のように見え、組織がまるで蜂の巣のようになっていることから、このような名前がつけられたそうです。蚊に刺されたような赤い斑点が広がると同時に38度以上の発熱や寒気、頭痛、関節痛がおこったりします。痛みは強かったり軽かったり様々です。最悪の場合、感染が進行して組織壊死(細胞が死んでしまう状態)を起こしたり、命に危険を招く場合すらあります。
リンパ浮腫の場合、免疫を担う好中球やリンパ球が上手に流れていません。そこに汗腺や毛穴、小さい傷から細菌が侵入してくると、十分に処理できない為皮膚の深い所や皮下脂肪組織に炎症を起こします。これが蜂窩織炎です。蜂窩織炎が起こると毛細血管の動脈側からたんぱく質と水分が大量に染み出してきて浮腫みは急激に悪化します。血液検査では、白血球が増え炎症反応が高くなります。蜂窩織炎が疑われる時は、バンデージもリンパドレナージュも中止して、すぐ専門医を受診してください。ここでも早い対応が肝心です。患部を冷やし、安静にして、抗生物質の点滴や内服によって数日で改善します。
蜂窩織炎を予防するという観点からも、どんな小さな傷をつける事も避ける事や、温泉やプールに入った後は念入りにシャワーで雑菌を洗い流す事がとても大切な注意点である事が分かります。

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